kiyoblo(@kiyohero)

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しなもん、ありがとう

その日はとても偶然だった。急遽打ち合わせの用事ができ、久しぶりに京都オフィスに出社していた。

 
しなもんの具合が良くないことを、朝会で近藤さんから伺った。表には出さないように努められていたようだったが、明らかに動揺されているのがわかった。せっかく京都に来ているので、何かあれば力になれればと思っていた。
 
15時ごろ、そのタイミングがやってきた。
 
「しなもんがいよいよつらそうなので、縁の深い関係者に連絡して、しなもんを囲む会を開催したい。連絡役をお願いできないか。」
 
近藤さんからの突然のSkype。もちろん二つ返事で承諾した。この時点ですでに動揺していたのは覚えている。
 
1人では正常な判断ができないと思ったので、隣にいた二宮さん、古株の大西さん、慎司さんと相談した。「しなもんと縁の深い人」というのは難しい。社員はみんなしなもんのことは知っている(と思っている)し、とはいえ全社員で駆けつけるほどの出来事でもない。会長ではあるがあくまで社長の家の飼い犬だ。
 
その場ではとりあえず近藤家と交流のあった人は直接声がけして、それ意外の若いスタッフについては、有志で行こうということになった。ちょうどその日はTGIFがあって全社員が集まるのでそこで声がけするのに良いだろうと思った。
 
そうこうしているうちに、とうとう逝ってしまったという連絡を受けた。囲む会はお通夜に変わってしまった。どう社内に周知しようと思ったが、社内トラバやIRCで話す内容でもないので、京都の各階を直接回って周知することにした。京都オフィスには3フロアがある。それぞれを回って、申し訳ないがみんなの作業の手を止めて聞いてもらった。半分泣きながらでかなり無様だったし内容も聞き取り辛かったと思うが仕方が無い。
 
予定されていたTGIFも、総務の方の判断で中止されることになった。判断の理由は僕は関知することではないが、社内の一大事に、乾杯わーわーとしている場合でもないと思っていたので、その判断は素直に嬉しかった。総務の方は弔電も手配してくれた。いつも思うがうちの総務は本当にすごい。日本一、いや世界一ではないかと思うくらいだ。
 
TGIFがなくなったので、就業時間後にセミナールームに有志で集まって、近藤家に向かう準備をした。京都以降の採用の人、新卒の人、アルバイトの人など様々な人が集まってくれた。京都に移ってからしなもんと交流がある人はそれほどいないと思っていたので、こんなに集まってくれたのは嬉しかった。事前に近藤さんれいこんさんから人数は考慮しなくていいと聞いていたので、雨の中、全員でタクシーで向かうことにした。京都はタクシー初乗りが安いので良い。タクシーの中では、小田和正の「言葉にできない」が流れていた。
 
近藤家についてからは、みんなでしなもんに挨拶し、ネットにアップされているしなもんコンテンツを見ながら思い出話に花を咲かせた。フォトライフのしなもんタグには、いろんな人が撮ったしなもん写真や描かれたイラストが集まっている。スライドショーで見られるのも便利だ。スライドショー機能を作ってくれたセコンさんありがとうと思った。
 
YouTubeにも動画がいくつか挙がっていた。ボールをする様子や、背中をこすりつけてマーキングしている間抜けな姿、鴨川をジャンプして落ちかけているところなど、動いているしなもんはあまり残っていなかったので懐かしかった。
 
22時か23時ごろには近藤家を出たと思う。外はまだ小雨だったが心地良かった。急だったのでホテルも取っておらず、またホテルのベッドで寝るという精神状態でもなかったので、友達に連絡したところ、行きつけだった店の周年だったそうでそこに向かった。こちらもたまたまだったけど懐かしい面子に会えてよかった。何よりまだ僕を覚えていてくれて受け入れてくれて嬉しかった。朝まで飲んで始発で東京に帰った。
 
 
 
しなもんほどネットに愛された犬はいなかったと思う。ネットには写真やイラスト、ブログ記事が溢れているし、会ったこともないのに好きだと言ってくれる人がたくさんいた。たくさんの愛情を注いで育ててくれたれいこんさんと近藤さんのおかげだと思う。しなもんは、これからもたくさんの人の目に留まっていくのだろう。
 
みんなに愛されたしなもん。これまで本当にありがとうございました。またいつかボールしようね。
 

 

しなもんありがとう。